Kuuma54のブログ

残り時間との闘い

堀江清彌という人1

兄か昔使っていた、コレも赤い単語集が残されている。赤尾の赤本の時代と言っても今の人にはピンと来ないだろ。この別の赤本は清水書院から出されてる。今もそうかわからないけど清水書院って国文学の受験生向け註釈参考書みたいなの出していた気配がある。今もあるんだろうけどこの赤い英単語集は廃本であり絶版でありヤフオクにも出されることないみたい。その著者(自らは編者と書いてる)が堀江清彌先生である。誰〜れも知らない、私だけが知っている、何故ならこの単語集は当時色々出ていた単語帳の中で白眉だったからだ。というのはソレを巧みに使い兄は田舎の高校から理一に現役で入った。理一だから英語は抜群でなくていい、理数の点で稼いだんだ。それでも人並みに語彙力の伴った英語能力は備えたい。手っ取り早く選んだのが多分この名著なんでしょ。本格的でなくていい、覚えるに使えるに足る語彙数及び意味の選択、それが卓抜だったんだろかなこの単語集。それを編んだ堀江清彌さんに随分なその後そしてそれ以来なんとなく関心を持ってきた。国立国会図書館には当時英参も結構書いているようだ。昭和女子大学だったかな最終の勤務地は。それ以外は全く分からなかった。それがある日同姓同名で「勲章」という本がヤフオクに上がった。勲章解説本?あまり手を出したくもない、でも二三度値段落ちした。オークションに手を出した。別人でもいいや。英語学者が勲章なんて何か変だし。先日その本が届いた。それは小説だった。そしてその著者と嘗ての英単語集編者とは一致するようだった。ソレからの疑問としてなぜ勲章などという小説をこの老英語学者はその晩年に書いたんだろ。少し内容に入ってみたくなった。人間死に際には一つ華を咲かせたくなるらしい。本音しかない、ある意味それまでの英語成果を否定してでも向き合いたい事実、こころの真実というものがある気がする。多分この本の中にそれが、色濃く残されてる。戦士した息子への国からの勲章授与の件から始まる。してみると単語集の編集の時だって全力傾注の中に常に敵アメリカがいたし味方とは言えない日本があったんだろうか?読みすすめることにする。